江差牛山の森に広がる光とガラスの響き
週末の昼下がり、江差牛山までこどもたちと一緒に足を運びました。町のすぐ近くから砂利道をしばらく上がると、右手に広がる大きな空間。そこから伸びる林道ごとに違った眺めと空気が漂います。木漏れ日が揺れ、足元には緑が広がり、時折白樺が混じる森の景色。そんな光と影の絶妙なコントラストの中で、大雪祭の展示会場づくりが始まっていました。
設営の合間、こどもたちは森の中を駆け回り、笑い声を響かせます。大人以上に彼らが感じ取っているのは、この空間に漂うワクワク感かもしれません。森の中に手を加えながらも自然と一体になる感覚そのものが、すでに一つの体験型アートのようでした。
この江差牛山に、大雪祭の期間中展示されるのは、ガラスアート作家・守屋由紀さんの作品です。守屋さんは北海道・音更町出身。天然石アクセサリー制作を経てガラス工芸の道へ進み、東京ガラス工芸研究所で学び、卒業制作展では所長賞を受賞しました。現在は上川町に拠点を置き、「カミカワランプワークス」を立ち上げ、ガラスの魅力を広める活動を続けています。透明なガラスの光は、森に注ぐ木漏れ日と調和し、訪れる人に新たな風景を見せてくれます。
大雪祭は、2023年に上川町で始まり、今年は東川町と連携して開催されるアートフェスティバルです。大雪山系を背景に、彫刻・絵画・ワークショップなど多彩な表現が繰り広げられ、自然・文化・人が交わる新しい地域の姿を描き出します。その一角を担う守屋さんの展示は、森そのものがアートであることを体感させてくれるでしょう。
江差牛山に広がる、森と光とガラスが響き合う瞬間。こどもたちの笑い声とともに始まったこの空間づくりは、きっと訪れる人にも忘れられない体験を届けてくれるに違いありません。
開催概要
大雪祭 – 上川・東川アートフェスティバル
Kamikawa / Higashikawa Art Festival
🗓 2025年9月12日(金)〜 9月23日(火)
📍 会場:北海道 上川町・東川町 各所
荘厳な大雪山を背景に、自然とアートが織りなす新たな出会いを体験してください。