令和七年十二月十二日、上川町の大上川神社で山神祭が行われた。町としての開催は、政教分離の考え方から容易ではないとの声もある。そこで今回は、一個人として森に感謝を捧げる場が設けられた。
振り返れば、今年は上川の森に本当にお世話になった一年だった。多くの人の知恵や経験に支えられ、交流が生まれ、さまざまな物事が静かに、しかし確かに動いた。その多くが「お蔭様」によって成り立っていたのだと、今になって気づかされる。感謝は胸にしまうだけでは足りず、形にしたいという思いが、この祭りへとつながった。
きっかけは、三年前から続く森林アートイベント「大雪祭」での参拝だった。玉串奉奠の作法も知らぬまま臨んだが、周囲の大人たちの所作の美しさが強く心に残った。文化とは、言葉で教えられるものではなく、背中を見て、その良さを感じながら受け継がれていくものなのだろう。
当日は、議会議長をはじめ、森林組合、NPO、一般社団法人、個人事業主、飲食店関係者など、森に関わる人々が集った。一時間に満たない祈りの時間だったが、そこには肩書きを超えた静かなつながりがあった。
宮司によれば、今年は大上川神社創建百二十年の節目にあたるという。知らずに迎えた記念年であった。この山神祭は、かつて森林に関わる事業者を中心に続けられ、御祭神「オオヤマツミノカミ」に捧げられてきた祭りだという。長い空白の時を越えて再び行われた祈りの中に、文化の連なりと、当時の人々の暮らしが、静かに立ち上がってくるのを感じた。
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